やまぴかりゃーの
マスコミに騙されないデジカメ選び
こんにちは。デジカメファンのやまぴかりゃーと申します。
巷にたくさん溢れているデジカメ、これをどう選ぶかはかなり悩む事でしょう。
広告のイメージで買う、雑誌で評価の高いデジカメを買う…しかし実際のところ、
大手のあまり出来の良くないデジカメがマスコミで評価されていて、本当に
優れているデジカメは雑誌ではあまり評価されていないのが実情です。
(ペンタックス*istDに対する、日経BPサイト・捏造バッシング事件は氷山の一角)
このページでは、そういったバイアスを外して、素直に良いデジカメと
そうでないデジカメを評価しようと思います。
従って、マスコミの結果とかなり食い違うことも多いと思いますが、
どちらを信用するかは読む人の判断にお任せします。
開発者に訊け!
田中”80%”希美男さん御乱心!ニコン「某C社」発言に激怒?
(2004.2.2)
田中希美男さん、仮にもプロがそんな事を言って、何が楽しいんですか?
よほどD70の出来の良さに”憤慨”したのかもしれませんが、大の大人の
発言とは思えませんな。
「いくらニコンがD70でKissDを逆転しようがぁ、D2HでEOS-1Dを追い越そうがぁ、
どうせシェアはニコンよりキヤノンが上なんだよォォ!」と言わんばかり。
カメラの出来不出来とは無関係な発言だし、空回りだとも思います。
ニコンがキヤノンをライバル視するのは当たり前で、逆にキヤノンもニコンを
ライバル視しています。ただキヤノンの場合、マスコミを通じて捏造バッシング
をするだけです。(余計性質が悪いって)
社長が公の場で言う言わないなんてどうでもいいことで、それよりも性能の良い
カメラを出してくれれば、ユーザーとしては有り難いんです。それがキヤノンでも
ニコンでもミノルタでも、どこでもです。
ニコンの発言を皮肉る暇があったら、カメラの出来云々をもっと語りましょうね。
カメラGETマガジン2月号
竹内敏信所有ミノルタオートワイドの描写は凄いぞ
(2004.1.28)
カメラGETマガジン2月号にて、竹内敏信氏所有のミノルタオートワイドの記事が紹介されています。
1955年、オリンパスから従来の50mmや45mmよりワイドな、35mmレンズを使用した
「オリンパスワイド」が発売され、大いに評判を呼んだ。
そしてその後を追うようにカロワイド(コーワ)など、各社から35mmワイドカメラが発売される。
1958年、ゆったりと、そして満を持してミノルタから「ミノルタオートワイド」が発売された。
大型横型ファインダーを装備し、流麗なラインのボディ。レンズはミノルタロッコールワイド。
価格は23000円。同クラスのカメラが15000円程度だったのに対し、かなりの高級路線であった。
残念ながら、中古市場ではあまり出回らないそうだ。
ロッコールワイドの描写はやわらかく、色に深みとコクがある。コンクリートや花をしっとりと描写する。
同誌にコンタックスG2+プラナーやライカズマロンの作例も載っているので、描写傾向を比較してみて欲しい。
ミノルタから銀塩一眼レフα-70登場
α-70・14分割ハニカム測光 VS EOS-KissD・評価測光
(2004.1.26)
デジタルカメラの伸びに比例して、銀塩一眼レフ市場が萎みつつある中、
ミノルタから突然、α-7の弟分であるα-70が発表された。
7に近いデザインだが、ボディはSweetIIがベース。
低価格だけど中身は充実。AFは自動追尾機能が加えられ、
現行一眼レフでも最強の部類に入るという。
ただし、SweetIIよりもスペックダウンしている個所もある。
シャッタースピードは1/2000秒まで。アイスタートシステムは省略されている。
これは月刊カメラマンにも書かれていたが、SweetIIが飛び抜けて
凄過ぎるのであって、α-70が低スペックな訳ではない。
ミノルタはかつてMDマウントを存続させるために、X-700を長期間製造し続けた。
オートコードファンの声に答えて、オートコードIIIを長期生産したこともある。
α-70には、そのX-700やオートコードIIIの役割を持たせるのだろうか。
日本カメラ二月号で、α-70の多分割測光についてこういう評価があった。
自分の使っているDiMAGE7がまさにそういう露出傾向なので、紹介しておく。
「αの多分割測光は、多少フレーミングを移動しても露出に大きな変化が無い。
中央重点平均測光に似た、安定した露出制御だ。多点測距に惑わされる事も少ない。
単体露出計メーカーのミノルタらしい、真面目な設計。」
月刊カメラマン二月号によると、評価測光は微妙なフレーミングの変化に弱いようだ。
「EOS-KissDの評価測光は優秀なんだけど、こういう風にちょっと
フレーミングをずらすと、いきなりオーバーに変わってしまう。EOSが建物の影を基準としたせいだ。
これはEOSの評価測光が賢すぎるがゆえに起こる現象であって、カメラのせいではない。」
見た目の自然感と、過度なシャープネス感は相反する
パンフォーカスでもどこかわずかにボケるぐらいが最適
(2004.1.24)
Q.Z1で撮影した方の、山すその輪郭と枝葉の輪郭の解像感が違うという意見に対するレス
A.枝葉と空の輪郭、遠くの山すそのシャーネス感が違うのは、
人間の眼としてはむしろ当たり前の感覚。
全部が全部、同じようにシャープに見えることは普通ありえない。
銀塩ポジフィルムをルーペで見ると、どこかにボケたところが出るもの。
それが立体感を生むとか。ミノルタはそうした銀塩的雰囲気を
重視するところで、ことにエッジ強調をかけることを嫌うところがある。
エッジ強調をかけるとシャープな印象が強調されますが、その代わり、
ボケるはずの部分までシャープになってしまうのです。
デジカメの等倍表示は、いわばフィルムを顕微鏡で超拡大して見た状態。
画像ビュワーで全体表示をしてみて下さい。
そうするとほどよくシャープに、そして立体的に見えるはずですよ。
デジタルカメラマガジン2月号 ソニーF828をバッシング
ライバル機種KissDが売れていないから?
(2004.1.22)
>人物撮影について、「人肌の発色は従来機より自然でも、空気感はもの足りない。
空気感まで求めると、人によっては地味と感じるかもしれない。
特に日本人は派手な色を好む傾向がある。
個人的にはこういった絵のほうが好きなのだけれど。
しかしそれならDiGICは、空気感は物足りないどころではなく、
カメラと被写体の間にある空気の存在感を、完全否定したような
色ではないか。
KissDを持ち出すなら、発色はともかく空気感で批判は出来まい。
>シャドウ部がいとも簡単にノイズでざらついてしまう。
出た。
暗部ノイズ批判に関しては、デジカメマガジンを徹底的に逆批判したい。
これを書いたライターは、一度でもいいからポジフィルムを顕微鏡なり
フィルムスキャナーで取り込み、拡大して見た事はあるのだろうか?
あれの暗部こそまさに「ざらつき」だらけだ。
デジカメマガジンはそれとも、銀塩をも否定すると言う事だろうか。
暗部ノイズは、そこのところの彩度を落とす事で、
かなり簡単に目立たなくさせる事だできる。
しかしそれにより、銀塩写真的な質感=コクが落ちて、
まるでビデオのような水っぽい絵になってしまう。
昔のフィルム撮りと、今のビデオ撮りの水戸黄門を比較すると、
質感の差が分かるだろう。
>だが、F828の画像はその解像度に見合った解像感は得られない。
>絵柄にもよるが、人物のバストアップくらいまでならまだしも、
>全身や半身ともなるとEOS Kiss Dijitalなど
>デジタル一眼レフよりもあきらかに見劣りしてしまう。
そのデジタル一眼の絵こそ、解像度やCCDサイズに見合った解像感が
得られていないのではないか?ごくわずか一部の機種を除き、ほとんどは
うっすらオブラートがかかったような、ぽやっとした絵になりがちだ。
これは勿論、デジタルに特化していないレンズのせいによるもの。
またこの文には非常に大きな問題がある。デジタル一眼に何のレンズを付けた
場合かが記載されていないのだ。おそらくズイコーデジタルやDXニッコール
ぐらいを想定しているのだろうが、よもやEF-Sセットレンズじゃあるまいな。
デジカメの画質はレンズが決める。レンズを無視した意見はアンフェア極まりなく、
日経BPの、ペンタックス*istD捏造バッシング事件を彷彿とさせる。
アサヒカメラ1月号雑感
はっきり言って、今月はほとんど御手洗へのご機嫌伺い特集号
(2004.1.18)
今月の特集は御手洗氏と立木氏のインタビュー。
ということかどうか、あからさまに腰巾着の姿勢が見えてとれた。
例えば、もう一つの特集記事は「プロが使うデジタルカメラ」だったが、
何故か80万円のEOS-1Dsが、圧倒的多数で一位になっている。
ニコンD1系はかなり遅れて二位。オリンパスE-1は、わずかに海野氏が
いつものように褒めているだけという惨状。
そのプロとやらも、作品を見たことも名前を聞いたことも無いような
胡散臭いのが、かなり多く混ざっている。それが1Dsの票を伸ばしているってわけ。
はっきり言わせて貰うが、1Dsは80万円の割にぜんぜん画質が悪い。
積層DOレンズや50mmF1.0L同様、結果が伴わない試作品。
もっと言っちゃえば、APS-C一本で行くニコンD1シリーズに対する
生半可な対抗心で作ったもの。
報道・スポーツプロが1DやD2Hを使う理由は分かる。
例えレンズがデジタルに対応していなくても、手持ちの超望遠レンズが
使えるボディが、それしかないんだから。
彼らは画質の事なんか気にしちゃいない。とにかく撮れさえすれば良いわけ。
とにかく対談のことだが、
「デジタルと銀塩は別物。けして銀塩を目指しちゃいけない。」とか、
「これからはカメラとカメラ、カメラとプリンターをワイヤレスで繋げるといいですね。」
など、鉄腕アトムみたいな古臭い未来像。空理空論ばかりでちっとも面白くなかった。
そんな馬鹿みたいな夢物語を語っている暇があったら、KissDのAF・測光を任意選択
できるようにしろとか、IXY30を3倍ズームにしろと言いたい。
その1Dsだが、アンケート一位記念ということで、三人のお年寄りプロに話を聞いてみた。
「銀塩のF-1だと、どんなにシャープに写っていてもボケるところがある。
1Dsだとどこもボケないから、奥行き感が無い。要するに平面的と言うのかな?」
「ぬぺーっとした画質。だけどそのぬぺーっと感が魅力とでも言うのかな。」
「パソコンで見たらピントが合っていなくて、かなり画像を捨てた事がある。
しかし後で聞いてみると実はピントが合っていたらしい。勿体無い事をしたよ。」
ソニー F828
F707を完全に超えた2/3インチハイエンドデジカメ
(2004.1.12)
ソニーのデジカメは広告だけ。キヤノンやフジ同様、内容に期待できるものは今まで無く、
さらにT1で幻滅させられただけに、F828はあまり期待していなかった。
しかし、これはソニーとしては奇跡的に良作と言っていいデジカメとなった。
このデジカメの一番の売りは、従来の緑色CCDを振り分け、エメラルドを
加えた4色CCD。その効果ははたしてどこまで実効的なのかは、
JPEGの絵を見ただけでは分かりにくいが、新規レンズ・大人しめになった
絵作りと併せて、従来のF707/F717より段違いの高画質になった事は確かだ。
大人しめの絵作りと書いたが、そう、F828は絵作りが今までの
「It's a Sony!」ハンディカムライクな絵作りとはかなり違うのだ。
やっとソニーがハイエンドデジカメというものを認識した。これは嬉しいことだ。
そしてもう一つ注目する事は、標準モードに加え「リアルモード」と
名付けられた、彩度を抑えエッジ強調を緩めたモードを付け加えた事。
いつも自分が主張している「スーパーナチュラルモードを加えて欲しい。」
とミノルタに要求している事を、ソニーが先に実践したわけだ。
A1といい、F828、E20、E5700といい、なぜか2/3インチハイエンドは絵作りに
趣向を凝らしたものが多い。ミノルタとオリンパスが牽引役になっているからだと思う。
逆にデジタル一眼は全体的に、キヤノンの世界観に引っ張られすぎているようだ。
レンズは手動ズーム、28-200mmF2.0-2.8にフルモデルチェンジした。
DiMAGE7から二年半…やっと28mmからの光学7倍ズームがミノルタ以外から
登場した。GTレンズがいかに作るのが難しかったかを物語る。
ツァイスブランドだが、おそらく開発はF707同様タムロンと思われる。
残念ながら、GTレンズやE5700のニッコールのように異常低分散ガラスは無い。
ただし、ハイエンドデジカメとしてはかなり良心的に作られており、
安価デジタル一眼とは一味も二味も違う高画質を見せる。
今月の各種デジカメ雑誌に記事が載っているが、
特に月刊カメラマンの作例、デジタルフォトの天井を撮ったA4印刷作例は注目に値する。
なまじっかデジ一眼のへぼい作例が近くにあるので、余計にF828の画質が際立つ結果になったのは皮肉だ。
京セラ SL300R VS コンタックス SL300R
T*
ノイズ低減が何をもたらしたかを知りたければ、ここを見るべし
(2004.1.4)
http://pcweb.mycom.co.jp/digitable/review/2003/sl300r/02.html
オシドリの写真の、羽毛の部分を見て欲しい。
明らかにコンタックスのほうが、ノイズリダクションによってノイズと一緒に消されている事がお分かりだろう。
同じ筐体を使用しても、またレンズが同じでも、絵作りによって画質が大きく後退するという、すさまじい例だ。
このサイトは別として、それでも多くのマスコミは相変わらず「ノイズは少しでも無いほうが良い。」と
ほざいているが、あんたらはこれを見ても、まだノイズレスの弊害に気づかないとでも言うつもりか!?
デジカメがデジタルらしいビデオ的画質に留まり、銀塩フィルムにいつまでたっても追い付かない現状は、
まさにこうした絵作りを積極的に行うメーカーと、SQやD7など銀塩に近い絵作りにしたとたん
猛烈に批判する、「PC-USER」「日経BP」などの、バカマスコミのせいだとしか言いようがない。
ちなみに、田中さんはこう仰ってもいるが…。
>
京セラは「T*コーティングならではのフレアやゴーストのきわめて少ないクリアな描写」と
言っておりますが、じっさい、SL300RとSL300R
T*を比較撮影してみましたけれど
そう大言壮語するほどのカールツァイスT*レンズでもないように思いました。
むしろ違いは絵づくり、画質のチューニングの違いのほうに差がありました。
これは好みの問題でしょうけれど、ぼくには断然、SL300R
T*のほうの画質のほうが
良かった(あくまで2機種の比較でのハナシです)。約1万円高いけれど、
もし画質に(めちゃくちゃ)こだわっているならT*モデルのほうがおすすめでしょう。
http://www.thisistanaka.com/diary/new.html
フィルムは、レタッチしにくい頑固な素材
”高画質”なのはその頑固さゆえ
(2004.1.3)
ノイズ潰しにはメリットもありますが、デメリットもあります。
ディテールや諧調が同時に無くなるため、絵が切り絵のように平面化したり、
細かい描写が潰れたりします。ノイズと情報を、デジカメは区別できないんです。
よく銀塩とデジタルのどっちが良いかを訊く人がいますが、
銀塩はどんなに高密度化しても、粒状性そのものは無くならない。
暗部の彩度を落としたり、肌色、空の色など特定カラーを強調したりしにくい。
レタッチが安易に効かない頑固な素材。だからこそフィルムは「高画質」なのです。
新年明けましておめでとうございます。
ニコンE3700
ニコン300万画素コンパクト第四弾
SQの画像エンジンの影響を受けた真面目な絵作り
(2004.1.1)
明けましておめでとうございます。去年はこのHPを御覧いただき、真に有難うございました。
これからも、このやまぴかりゃーのデジカメ放談をお楽しみいただければ幸いです。
去年はA1、E-1、KissDを始めとした、エポックメイキングなデジカメが多く出ました。
今年はミノルタからもデジタル一眼が出るとか、はたまたニコンD70発売予定。
ペンタックスが撮像素子を自社開発など、いろんな噂がありますが、
とりあえずデジ一眼に関しては個人的には静観。(システム的にデジタルに向いていないから。)
その分コンパクトデジカメで、出来の良いもの(と悪いもの)をピックアップしたいと思います。
第一弾はニコンE3700。
ニコンにはすでにE3500、SQ、E3100がラインナップされているのに、なぜか
1/2.7インチ300万画素CCDのコンパクトデジカメをまた投入。
デザインはミノルタF300系を彷彿とさせるもので、なかなかにかっこいい。
すっきりしたフラットデザインは、携帯性にも優れる。
ニコン初のSDスロット。動画は30フレーム/秒VGAサイズ。
絵作りはまさにSQとE3100の中間といったところで、ほどほどにノイズを消さずに諧調を残している。
彩度強調もエッジ強調も、このクラスとしては大人しめ。
カタログにもまず諧調と言う言葉が使われているので、この絵作りは確信的なものだろう。
300万画素を超えた場合ノイズリダクションは「悪」に変わるので、ノイズ残しは
SQ並で丁度いいのだが、まだノイズリダクションの弊害を認識していない人もいるので、
そのへんのバランスを考えたのかもしれない。このへんはバカマスコミの影響もあるが、残念だ。
(カタログのレモンを見て頂きたい。ある程度ノイズを残しても、まだディテールは損失してしまう。)
しかしそれでも他ののっぺりアニメ系よりは、一歩も二歩も上回っている。良心的なデジカメ。
「水戸黄門」「仮面ライダー」「テレビコマーシャル」
フィルム撮り VS ビデオ撮り 対決
(2003.12.25)
いくつかの時代劇が、最近フィルム撮りからビデオ撮りに替わっている事はご存知だろうか?
「水戸黄門」なんかがそうだ。アレを見て、どっちが高画質かを判断するのは難しい。
すっきり感、ノイズの少なさは圧倒的にビデオだが、ビデオ撮りのやつは絵に重みが無く、
ちゃらちゃらした印象になっている。
例の「一同控えい!この印籠が目に入らぬか!」のシーンも、フィルムだと
「へへェ〜ッ…」という気になるが、ビデオ撮りのだとそういう気になれない。
最近話題の平成仮面ライダーなんかもそう。あれはハイビジョンで撮っているのだけれど、
あれを見て迫力をまるっきり感じないのは、自分だけだろうか。
コマーシャル撮影はほぼ全てビデオ撮りじゃない。これは知識にはなくても、
感覚でなんとなくお気付きだろう。もちろんフィルム撮りだ。
普通にCMを見ていると、たまーにジャパネットたかたなど通販系のCMが入るが、
印象で明らかな違和感を感じるはずだ。これは突然ビデオ撮りの映像が流れたから。
コマーシャルがフィルム撮りなのはいいが、水戸黄門や寅さんより明らかにクオリティが高いのはなぜ?
あれは動画フィルムでも、もっとも高品質な物を使っているとのことだ。
たった15〜30秒で視聴者に印象良く見てもらえるためには、こういう特殊なフィルムが必要なのだろう。
静止画フィルムも、APS・35mmから大判まで幅広いフォーマットがあるが、
動画でもそういうフォーマットがあると思えば分かりやすい。
NHKスペシャルアンコール 「映像の世紀」 雑感
デジカメに高品位動画が必要な場合もある
(2003.12.24)
19世紀末、英国ビクトリア女王の死、ロマノフ王朝や清朝の
末期の姿を記録した番組を見た。映画のような作品ではなく、
記録映像としての動画というものの価値を、まざまざと思い知らされた。
自分は今まで、動画は作品つくりがあまりに難しく、
それほど必要無いものと思っていた。
しかし、作品という気負いではなく単純な記録として考えると、
動画は高品位静止画とは別のメリットがある。
かつて動画デジカメといえば、サンヨーMZシリーズの独壇場だった。
特にMZ3が初搭載した「VGAサイズ・秒30コマフレーム動画」は、
これからのデジカメ動画の基準ともなる「地上波放送クオリティ」を実現した。
そして現在、ミノルタ、京セラなどの新機種がその領域に追い付いている。
これからのデジカメは、あくまで静止画の品質を最優先した上で、
おまけとしての動画クオリティも追求するべきだろう。
もしかしたら、数世紀経って自分の撮った何気ない動画が、
とんでもない歴史の証人になるかもしれないのだから。(無論、静止画も然り)
また、デジカメはいつでも持ち歩く事が大事なのだという思いを改めて感じた。
ちなみにデジタル一眼レフは、間にミラーやフォーカルプレーンシャッター
がある関係上、動画は物理的に撮影できない。
リコーG4WIDE MF-1を知るリコーファンとしては残念
(2003.12.23追加)
田中長徳の「仕事で使うデジカメ」は、ほぼ全部リコーG3で撮影されている。
もう一度読み直したのだが、なんでこれを画質が良いと思ってしまったのか不思議。
どう見てもこれは家庭用ビデカメそのもので、フィルム的じゃないだろー。
しかしそれも現代的な味の一つと思えなくもない。家庭用ビデカメの安っぽさを
わざと残し、リアリティさを出した映画もあるぐらいだ。なお、チョートクの腕は良い。
とにかく、リコーがこのデジカメ一本に絞る事で、何を訴えたいのかが見えてこない。
特に、パッシブAF本来の実力というものをミノルタZ1のジェットAFで見せ付けられた今、
「一気押しでなら0.14秒」とやらの、意味の無い数値スペックで素人を騙すような
やりかたは止めて欲しい。これさえなければ、リコーを応援したいのに。
ミノルタZ1 ジェットAF、新型・60フレーム/秒CCD、
スイッチファインダー…ミノルタの技術ぶん回しデジカメ
カメラ作りにはいろんな方法があり、その中に、従来の定評ある部品を
組み合わせて作る方法がある。値段的にも性能的にもこなれたものを使うので、
低コストながら高品質な製品を作りたい場合に向いている。
Z1は、近未来的なデザインとは裏腹に、そういう手法で作られたデジカメだ。
オリンパスC-730UZのレンズ、ソニー製1/2.7インチ300万画素CCD。これらがこのZ1のコア(核)にあたる。
CCDはDiMAGEXtに採用されているものと同じ300万画素だが、マイナーチェンジされている。
30フレーム/秒から60フレーム/秒になり、2倍のスピードで信号の読み取りができる。
さらに3フィールド読み出しという方式も併用し、より高精度になった。
高速なジェットAFや、VGAサイズ30フレーム/秒の動画は、この新型CCDの恩恵によるものといっていい。
このCCDは非常に高精度で、流行?の同サイズ400万、500万画素CCDよりずっと出来が良さげ。
画素数を300万画素に抑えているのもいい。画素ピッチ的には、これ以上画素数を増やしても困る。
出来れば次期DiMAGEXにも採用して欲しいCCDだ。
リコーが売りにして話題になった従来のパッシブ式AFは、実際の速度がそれほどでもなく、
「パッシブってたいしたことないな…。」というのが実情だった。
しかしZ1は正真正銘、パッシブ併用式ならではの速さを実現している。
賛否両論あると言われているデザインだが、個人的には「え、なんで?」
ぐらいの感想。どこが奇抜なのか良く分からない。DiMAGE7の配置を
良く知る自分には、Z1のデザインは一目で「おおう、よ〜ここまで詰め込んだな。」
という感想だった。事実、手に触るととてもコンパクトだった。
画質はミノルタらしい、素材性に優れたマイルドな絵作りだと思う。
お店のサンプルを見ても、不自然な彩度の浮き、輪郭強調による偽解像は見られない。
ベルビア風のビビッドカラーモードもある。Z1の購入層にはこれで必要十分だろう。
個人的にはさらなるナチュラルモードが欲しいところだけど。
スイッチファインダーは、光を曲げることが大好きなミノルタらしいというか…とにかく凄い発想。
しかもこれを、いきなり4万円台のデジカメに搭載するか?フツー。発案者はチームリーダーでもある村島氏。
アルカリで持ちが良い(250枚撮影可能)のもZ1の売りで、DiMAGE7使い
としてはちょっと悔しい。スライド式の電池蓋には面白い仕掛けがあって、
電池交換する度に、接点をセルフクリーニングするようになっている。
とにかく調べれば調べるほど、Z1はとてもじゃないがファミリー層デジカメとは思えない。
ここまで内部機構に凝ってどうするんだ?
その有り余る技術のぶん回し振りが、いかにもミノルタらしいというか…。
こういう心意気の分かる人は買い。もちろん、普通に10倍ズーム機が欲しい人なら全然損しない。
2003年 デジカメメーカー寸評
ミノルタ:A1、Z1、X20技術的に凄い。自然色CxProcess理念あってのミノルタと知れ。スーパーナチュラルモード搭載を切望。
ニコン:SQとD100とE5000は良い。D70の絵作りはDiGICみたいにはならないように。SQの画像エンジンは英断。
オリンパス:E-1はデジ一眼の標準となる資格有り。コンシュマーは凡庸。C-5060W存在感なし。CCDサイズ記載せよ。
キヤノン:マスコミのベタ褒め記事がないと売れないところまで堕落。KissDはあまり売れず。ワンマン御手洗の弊害。
ソニー:T-1は最悪。(Xのパクリ・1/2.5インチ500万画素・三脚穴が無い)かつてのソニーイズムはどこへ?F828は良作の予感。
パナソニック:家電メーカーらしいアプローチ。カメラとしては凡庸。初のハイエンドLC-1はどうなる。
サンヨー:同じく。C-1は面白いパッケージングで未来を感じる。プログレッシブCCD・MZ3後継機はもう無いか?
フジ:ハニカムSR初号機F700は失敗?矛盾が多すぎる。FP4900ZやF401を何度使いまわすつもりだ。
京セラ:がんばってる。CONTAXなのに三脚穴が無い。RTUNE画像エンジンには反対。
リコー:G4は広告スペックだけ。肝心のレスポンス、画質はチープ。MF-1の精神はどうした。
カシオ:EXILIMはそれなりに良い。Z3/Z4はクソ。QV-R4、R40は良心的。
コニカ:G400は良い。KDも悪くない。真面目だけど意外ととんがってるメーカー。
ペンタックス:OptioSは技術的に凄い。画像エンジンに個性が無さ過ぎる。ミノルタに続く期待メーカー。
シグマ:カメラ作る暇があったら、レンズもっといいもの作れ。
総評:
良心的な老舗カメラメーカーと、独自の発想を持つ家電メーカーの調子がいい。
その一方で、大量のCMで誤魔化すメーカーの製品は、どんどん手抜きが酷くなる。
今までは後者のやり方で売れたが、
最近はA1や*istDがヒットするなど、内容でも売れるようになりつつある。
デジカメの次の目標は、ド綺麗な鮮やかさでもノイズレスでもまして画素数でもなく、
見た目に自然でフィルムライクな絵作り。特に、デジカメの絵をのっぺりデジタル臭くしている
原因であるノイズリダクションは、もう止めろと言いたい。過度なNRは、300万画素を超えたら必要無いのだ。
ミノルタに一番期待したいが、他のメーカーでもいい。やったもん勝ち。
パナソニック LC-5 LC-40 LC-20
パナライカの第一世代 最初で最後のピュアカラーエンジン
パナソニックが満を持してデジカメ業界に参入した際、
パートナーシップに選んだブランドは、名門中の名門、
カメラ好きでなくても知っているあの”ライカ”だった。
もちろん、ライカのレンズなんかぜんぜん使っちゃいない。
ただの名前だけ。もろソニー&カールツァイス路線の二番煎じだが、
ソニーと違ったのが、このLC-5の存在だった。
LC-5の中身はキヤノンG1/G2がベース。レンズは完全に
G1/G2と同じもの(G1はキヤノンブランドのタムロン製)
を使用しているし、ボタン、ダイヤルの配置がかなり共通している。
LC-5を作る際、パナソニック開発者がライカブランドをかなり
意識したのは間違いない。デザインにもそれは踏襲されている。
しかし最もライカチックだったのは、その絵作りに尽きる。
けして派手ではないが、中間諧調性重視、ネガカラーのような
コクのある色だったのだ。ノイズリダクションも甘めで、
ディテール描写はG1/G2レンズを使用した系統の中ではダントツだった。
しかし、デジカメマガジンでLC-5は酷評された。ライバルである
キヤノンG2のほうが高画質だというのだ。
G2の絵作り方向性は今更言うまでも無いので省略するが、とにかく
G2が自然(!)で、LC-5がファッション誌のポートレートのような
不自然な色(!)と言うのにはびっくりした。
というわけで、LC-5を評価したカメラマンは田中長徳氏のみとなった。
チョートクはLC-5のカタログ作例も撮っていたわけで、たしかに
メーカーよいしょというのもあったろうが、他のカメラマンがキヤノン
キヤノンと言っていた時代に、一人だけ表立ってLC-5やDiMAGE7を評価した
その見識とセンス、度胸は最大限評価したい。
LC-5の絵作りに懲りたパナソニックは、F1やFZ1で
「ヴィーナスエンジン」という、キヤノンDiGIC的な絵作りに方向転換した。
たしかに派手で見栄えはするが、かつての銀塩写真のような諧調性は消し飛んでしまった。
もうパナソニックは、”パナライカ”LC-5やLC-40のピュアカラーエンジンには戻らないだろう。
ミノルタDiMAGE A1 VS キヤノンEOS-KissD 歪曲補正対決
バックフォーカスとレンズ設計の関係性 Part.2
A1 + 28-200mmF2.8-3.5GT
http://arena.nikkeibp.co.jp/rev/camera/20031009/106204/18.shtml
厳密に言えば歪曲がゼロではないが、フィルター径49mmというコンパクトサイズや
28mmからの七倍ズーム、F2.8-3.5の明るさまで考えると、ここまで上手に補正された
レンズは他にはまずないだろう。
これは”レンズオタ集団”ミノルタの開発者をまず評価せねばなるまいが、それとともに
バックフォーカスのほとんど無い「EVFレンズ一体型デジカメ」ならではという理由が大きい。
ここまで高品質なレンズをペンタプリズム式35mmサイズで作るとなると、
いったいどれくらい高価で巨大なレンズになるのか、想像すら付かない。
KissD + EF-S 18-55mmF3.5-5.6
http://arena.nikkeibp.co.jp/rev/camera/20030902/105780/12.shtml
http://arena.nikkeibp.co.jp/rev/camera/20030902/105780/13.shtml
ビルは大きく曲がり、水平線がうねるように左肩上がりに歪曲している。
いやはや、EF-Sを今更どうこう言ってもしょうがないが、本当に酷いレンズだ。
百回繰り返してもいいが、歪曲補正はEF-SはGTレンズの足元にも及ばない。
こんな酷いレンズを、曲りなりにも12万円のカメラにセットで売って良いものだろうか?
それにしても、なんでこんなにも差がついてしまったのだろう。
「今のキヤノンの技術はその程度だから。」「二万円の安物だから。」
「御手洗氏に無理矢理命令されて作った、魂の無い急造品だから。」
…全部正解。
だがそれ以上に、やはりバックフォーカスがあると、補正はそれだけ難しくなってしまうのだ。
焦点距離や明るさが同じ場合、バックフォーカスが短ければ短いほどレンズを小さく作れるし、
レンズ同じ体積なら、より高画質で明く高倍率のズームが作れる。
キヤノンもそこが分かっているからこそ、EF-Sで「ショートバックフォーカス」という理念を考案した。
EF-Sそれ自体は、理屈の上ではけっこう正しい考え方と言えよう。
「kissD対抗機はそう遠くない日に来る。」
やまぴかりゃーの予想大的中!!ニコンから
10万円代前半デジタル一眼レフ「D70」発表
山田久美男氏のデジタルカメラ掲示板で、
9月にkissDが発表になったとき、キヤノンファンとおぼしき方が
「こんな低価格のデジタル一眼は、キヤノンにしか作れない。」と仰った。
自分はそれについて、こう反論した。
・kissDは、10Dから機能を省略し過ぎている。
・オリンパスE-1が防塵防滴やダストリダクションシステム、
ペンタックス*istDが小型軽量ボディに大型ペンタプリズム(kissDはミラー)
といった充実の内容で、価格は従来のD100、10Dと同等の20万円。
それなら、そこからコストのかかる部分を省略すれば
kissDと同等の価格まで下げる事は、そうたいして難しい事ではない。
・コンシュマーの割高な設定を見る限り、今のキヤノンに安くて良いものを
つくるだけの技術競争力は無い。AE-1や銀塩kissを作れた時のキヤノンと
今のキヤノンは全然違う。10万円前半のデジタル一眼は、そう遠くない日に
他社からも出るだろう。」
そしてまさに、その言葉どおりの結果となった。
さあて、某さん、これを見ているかな…?
ニコンがたったの三ヶ月で、D70を発表しましたよ。
今回は、ニコンの勝ちでしょう。kissDは一部マスコミでもちょこちょこ揶揄されてた通り、
完全に出し急ぎすぎた。今の世の中、どうしても一眼レフでなきゃという人は少ないし、
ライカM3やミノルタA1を見るとおり、一眼レフ=高画質ではない。
そういう矛盾を強引に突破しようとしても無駄。何が正しいのかをじっくり考えないと、
長期的なシステム構築は出来ない。
kissDはデジタル一眼の仇花となることはこれで決定したが、D70とてセットレンズを
どうするのかという課題は残る。もしEF-S18-55mmF3.5-5.6と同じものを出せば、
当然ニコンも同じ穴のムジナと世間から言われるだろう。
D70に対抗する次期kissDIIをどうするのか、キヤノンは今度こそ、失敗は許されない。
12月号デジカメ雑誌感想
望月氏によるデジカメ写真は超ビビッドで一部の層に人気だけど、
あれこそ俗に言われる”ラッセンカラー”ではないか。ま、ラッセンも
一部の層に人気があるからこそ、商売になっているんだけど。
上海の写真、ものの見事にラッセン。「またキヤノンか…、
さしずめ10Dあたりかな?」と思ったら、オリンパスE-1でショック。
あの人RAWで撮ったら、彩度とか輪郭をレタッチしまくってるんじゃないか?
以前にも、1DSでイスタンブールでエッジ強調し過ぎ、
リンギング浮きまくりの、ゲテモノ写真撮った事あるけど。
…と呆れていたら、今月は竹内さんまで1DSで同じような写真撮ってやがる。
電子顕微鏡の写真かと思っていたら、なんとアラスカの氷河だった。
デジカメマガジン、パワーショットG5のサンプルも望月氏による。
あれは最初から、そういう思想の絵作りだから気にはならなかった。
ああいう絵が欲しかったらE-1、ましてKissD+EF-Sなんて大きく重い
デジ一眼は不要。G5やG3で十分だね。
ちなみに上海のホールの写真は、かつてミノルタDiMAGEXiで
三好和義氏も撮っている。Xiのほうが数段高画質だった。
アサヒカメラ別冊は、三好和義氏によるA1作例が巻頭を飾る。
改めて、A1のポテンシャルの凄さに驚くことしきり。
他のデジタル一眼が、ノイズレスだがねっとりしてデジタル臭い
絵ばっかりなのに対し、A1はまさに写真。歪曲の非常に少ないGTレンズで、
夕暮れに沈む南国ホテルのプールサイドを一望。
三好が見た光景を、そのまま自分も見ているかのような錯覚に陥る。
この空気感を表現できるデジカメはそうそう他にはない。
A1は以前プロビア系だと言った事があるが、今回も改めてそう思った。
まだ十分にフィルムライクだけど、ちょっと化粧が施してあって、
誰が見ても分かりやすい絵というか。
でも、「これがD7Hiだったら…。」という思いも依然として強い。
D7系はもっと臨場感がある。ああいう従来の絵作りを残した上で、
「誰が見ても文句の無い絵作り=CxProcessII」であってほしいもの。
デジカメマガジンのA1の記事では、ASと3DAFのレポートが。
3DAFは優秀で、銀塩AF一眼レフでも難しいブランコの前後の動きに、
かなりの高確率で追随できたとのことだった。
ASはお祭りの夜店を1/10秒で手持ち撮影。この条件を手持ちで撮れるのは
有り難い。ただし、ASはどんな乱暴な撮影でもぴたりと止まるような、
都合の良過ぎる魔法ではないという注釈付き。
収差補正とフランジバックの関係
レンズとフィルム面が離れれば離れるほど、設計負担が大きくなる
GTレンズとキヤノンEF-Sでは、大きさ・明るさ・ズーム倍率
共にGTが不利なのに、GTのほうが圧倒的に歪曲が少なかった。
また、「ミノルタカメラのすべて」という本で
ミノルタα、ミノルタMロッコール、Gロッコール、ライカエリマリートの
四本の28mm単焦点レンズによる比較がなされたが、以外にも
αレンズにのみ若干の歪曲が見られた。
残り三本は、ほとんどと言っていいほど歪曲が無かった。
Gロッコールは、知っている人には今更な話だけど
ミノルタの超コンパクトカメラ「TC-1」に使われているレンズだ。
業界最高峰のαレンズでも、ミラーという制約によって
その超コンパクトなレンズに負ける事が有り得るのだ。
ましてレンズの体積が同じ場合、ミラーの無いライカMマウント
用レンズ相手では、おそらく圧倒的に不利になるだろう。
これを見ると分かるように、フランジバックという奴は、
レンズ設計にとってとてつもない制約、負担となる。
AF50mmF1.4単焦点と同じ口径49mmで28-200mmF2.8-3.5という
超絶スペックをなし得るには、それだけの条件というものがあるのだ。
月刊カメラマン、廉価レンズ特集
α-SweetII買うなら、シグタムでなく純正にするべし
今月12月号の月刊カメラマン(2003.11.20発売)は、安いレンズ特集。
ミノルタのSweetIIクラスの廉価レンズが紹介されていた。
かなり評判が良かったので、かいつまんで紹介する。無論これも
鵜呑みにするわけにはいかないが、
αSweetやαSweetIIの真面目なつくりとのバランスを考えるに、
レンズで手抜きをしないという姿勢はあり得るかもしれない。
・24〜105mmF3.5-4.5
α7用標準ズーム。同スペックでは群を抜いてコンパクト。
24〜85mmよりもミノルタらしい柔らかい描写。
ポートレートやマクロなど、オールマイティな被写体向け。
・24〜85mmF3.5-4.5
α707si用標準ズーム。スペックで最新型より劣るものの、まだ現役。
24〜105mmよりも若干余裕のある設計。シャープな写り。
別のカメラ雑誌で見た風景写真は、まるでGレンズで撮ったようだった。
風景派なら、ひょっとしてこっちが良いかもしれない。
・28〜90mmF3.5〜5.6
・35〜90mmF3.5〜5.6
αSweetII用標準ズーム。安いためMFの操作性が良くないなど
それなりにコストダウンしたところがあるが(レンズフードを併用で操作性を
向上する事は出来る。)、このクラスでは他社より抜群に写りが良い。
ミノルタはこういったクラスでも真面目に作ってあって、手抜きがあまり無い。
・75〜300mmF4〜5.6
ミノルタには、より高級なAD(異常低分散)ガラスを使用した
100〜300mmF4〜5.6APOがあるが、うんと大伸ばしをしない限り、その違いを見つけることは難しい。
MFのフィーリングが良くないのはご愛嬌。このクラスならMFを犠牲にするのはやむを得ない。
コニカミノルタ第一弾・G400簡易レビュー
超解像感KDが「ミノルタブランド」になって大人しくなった
なんかコニカミノルタG400の評判が良いみたい。
最初はKD-410Zの下位機種だし、CCDも松下製とのことで
あまり期待していなかったのだけれど、
どうも従来のKDシリーズとは訳が違うようだ。
KDシリーズはコニカの主力機で、抜群の解像感が評判の機種だった。
ただ、柔らかめで立体感のある描写を好む自分としては、
ヘキサノンレンズは硬過ぎて、さらに画像エンジンまでシャープさを
強調し過ぎる面があり、どうしても好きにはなれなかった。
今回のG400はコニカ製ではあるものの、画像エンジンにミノルタ流の
味付けも加味しているとかで、KDほどの圧倒的な解像感は鳴りを潜め、
代わりに、ディマージュ系の大人しめの絵作りに近くなっている。
PC-USERのG400の作例を見て欲しい。
飛行機の翼と空の描写だが、しっとりとしたいい色をしている。
これぞ写真だ!ただし、紅葉の写真はまだ派手な印象を受けた。
ということで、G400はKDともXtともまた一味違うシリーズとして、
パッシブAFや高速起動などの機能も加味して比較してみて欲しい。
なお、KD-410Zのレンズを使用したデジカメに、コニカQV-R40がある。
これはKDと同じく、かなり解像感が高い。
メモリースティック・デュオはSDカードの対抗心か
松下に負けつつあるソニー
T-1はメモリースティックではなく、より小型のメモリースティック・デュオを使用する。
出たばかりのメディアで、しかもソニー独自の規格のため、メディア代には相当な出費が必要。
メモリースティック自体が128MBが上限だった失敗作だったので、その後継メディアには
とても信用が置けないわけだが…。
どうせならメモリースティックではなく、まったく新しいメディアを腰を据えて開発すべきだったのでは。
個人的にデジカメをメディアで買う事には反対だが、さすがにこのメモリースティック・デュオに関しては懐疑的。
松下・SDカードへの対抗心のみで作られた急造規格としか思えない。この前ソニーがデジタル機器が不調で、
松下の後塵を拝しているという報道がなされたが、それはこういった驕りというか、中身がたいしたこと無くても、
自社ブランド力があるからなんとかなるだろうという、甘い考えでいたからではないか。
今はまだデジカメは「ブランド」と「宣伝」がモノを言う市場だが、本格的に市場が形成されて
まだ数年しか経っていないわけで、要するに消費者の頭が悪い。知識が無い。
カメラ付き携帯にも見られる「画素数信奉」は、その一番分かりやすい例。
今ここで急造品で売り抜けをやるのは簡単だが、それのツケはいつか払う日が来る。
メモリースティックの件は、その最初の例となった。その次は?まあ言わないでおこう。
一つだけはっきりと言える事がある。消費者メリットを徹底的に優先し、
真面目にこつこつと作り上げたデジカメや規格こそが、最終的な勝利者となるだろう。
プリンターめぐり重要発明 キヤノンを元社員が提訴
「対価10億円払え」
レーザープリンターを巡り重要な発明をしたのに、会社が適正な対価を
支払わないとして、キヤノンの元社員が20日、10億円の支払いを求め東京地裁に提訴した。
訴状などによると、従来のレーザープリンターは像が二重になる欠陥を持っていたが、
元社員は70年代後半、レーザービームの角度をコントロールしてこれを防ぐ技術を発明し、
同社は特許権を取得した。元社員は「優秀社長賞」を受賞した。
元社員は、発明によって会社が得た利益を458億円余と計算、
「対価が85万円余しか払われていないのは不当」と主張している。
元従業員は01年、対価の再評価を求めたがいれられず、翌年退社した。
キヤノン広報部の話
訴状を受け取っていないのでコメントは控える。
(2003年10月21日付新聞より)
やまぴかりゃーのコメント
以前IXY400のところで「中田のギャラより、開発者のほうが安いのは納得行かない。」
と説明したが、まさにそれを地でいくかのような出来事。500億円近い利益を生んだ社員
へのボーナスがたった85万円では、開発者もやりきれまい。
キヤノンデジカメが業界屈指(笑)の劣る性能だったり、またそれを直そうというプライドも無いのは、
けして開発者が無能だからではない。トップと営業があまりにもケチだからである。
デジカメのノイズは印象派絵画と同じ
印刷に適する絵作りとは
デジカメの画質を判断する基準の一つに、ノイズという概念がある。
ノイズの少なさとディテールの豊富さは取り合いで、両方を満足させる事は出来ない。
モニターで全画面で見たり、印刷する分にはそのノイズが目立つ事はほとんど無いので、
実際ほとんどの場合において、後者を選んだほうが良い。
なぜなら、銀塩フィルムもデジタルフィルムスキャナで撮って拡大すれば、同じように
ノイズのかたまりに過ぎないからだ。
印象派の名作「モネの睡蓮」も、近くで虫眼鏡で見ると筆致が粗く、色ノイズだらけである。
しかし、離れてみるとそのばらばらの色が互いに補色し合い、印象派絵画ならではの豊か
な色に変わるのだ。
今月の特選街は、そのノイズをN〜Dというグラフに現していて非常に好感が持てた。
N(ノイズは少ないが、絵の情報量が少ない)
D(ノイズは多いが、絵の情報量は多い)
スペックや画質、性能は素人には分からないことが多い。
けど、開発者のやる気は素人にも簡単に伝わる。
自分が自信を持って推薦する
ミノルタA1、ディマージュXt、オリンパスE-1、ニコンSQ
…などに共通するのは、
「三流マスコミに迎合しないこと。」
「人を騙さない事。」
これはけして、敷居が高いという意味ではない。
開発者が本当に正しいと思って作ったデジカメは、
誰もが買って使って楽しい、面白いと言う事だ。
本当は、これらのデジカメが正しい、買ったほうがいい
ということは、皆分かっているはず。
それでもつい他のどうしようもないデジカメを買ってしまうのは、
一重にそういう人は知識が無いから。勉強しないからだ。
だから、自分の正しいと思う判断よりも、マスコミの言う言葉
を信用してしまったり、宣伝の多く流れているデジカメを
買ってしまうのだ。キヤノン、ソニー、フジなどはそれを見越して
大量の広告料を原価に乗せる。高くて不味いデジカメが売れて、
安くて美味しいデジカメが売れていない。あまりにも
不当に思えるだろうが、これが今のデジカメの現実なのである。
この原理原則に基けば、買っちゃいけないデジカメとは
「度外れてテレビで宣伝の多く流れているデジカメ。」
「スペックがたいしたこと無いのに、何故かマスコミでベタ褒めされているデジカメ。」
である。例外もあるが、EOS-KissDやIXY400を見る限り、まあほぼ合っているだろう。
それにしても、キヤノンはマスコミを利用するのが上手い。
気の弱い人間、頭の弱い人間、自分に自信の無い人間は、
なんぼのっぺりした平面的な絵だとか、派手なアニメ塗りだとか、
細部に針葉樹現象が起きると頭で分かっていても、どうしても
ミノルタA1、オリンパスE-1ではなく、キヤノンKissDを買ってしまうものらしい。
自分からしたらすげー笑えるんだけど、そういう気の弱い人間が
確実にいるからこそ、キヤノンは日経BPの捏造事件に代表されるように、
徹底的に自社を褒めさせ、他者を不当にバッシングさせるのに三流マスコミを
利用するのだ。
デジタル一眼レフの問題点
デジカメはまずレンズが先にある
デジカメマガジンなどでは、今レンズ交換式デジタル一眼キャンペーンである。
曰く、デジタル一眼はコンシュマーよりも画質が良いのだそうだ。
しかし雑誌の作例を見ても、5万円クラスのコンパクトコンシュマーが30万円クラスの
レンズ交換式デジタル一眼の画質に並んだり、追い越しているケースがけっこうある。
なぜそんな、価格や大きさをひっくり返すような現象が起きるのだろうか。
それはデジタル一眼のシステムが、旧来の35mm銀塩フィルム用レンズをそのまま
流用しているためである。斜め光にも問題なく感光できる銀塩フィルムと違い、
CCDは光が垂直にまっすぐに入ってこないと、受光部に正しく情報が入ってこない。
低価格〜高価格の、ほとんどのレンズ交換式デジタル一眼の絵がぼやぼやしていたり、
どことなくいくじが無いのは、そのせいである。
「なんだそんなことか、ではデジタルに対応した設計にすればそれで済む話じゃないか。
最近のレンズはデジタル対応になってるから大丈夫だと、カメラ雑誌に書かれているじゃないか!」
…いやいや、そんな甘いものではない。
8〜10万クラスのレンズ内蔵式に域に達するレンズはほとんど見当たらないし、
下手をするともっと低価格・コンパクトなデジカメに劣るものさえ多い。
三年前ニコンD1が発売されて以来、レンズメーカーなどはいとも簡単に
「このレンズはデジタルに対応しています。」とアナウンスした。
しかし、結果は惨憺たるもの。
そもそも、CCDの特性が分かっているならもっと前から対応できたはずで、
それをやっていないのは、ひとえに「実際はほとんど口だけ」だからである。
アナログ粒子であるフィルムは斜め光に非常に寛容だった。「写るんです」のような、
小さくて安いプラスチックレンズでも受け止めるだけの、度量があった。
しかしそういう寛容さのまったく無いCCDの、受光体全面に光をまっすぐに当てるようにするには、
大げさに言えば、従来のレンズの画面中心部と同等の描写力を、受光体全面に当てなくてはいけないという事。
フィルムカメラ用より光学系への要求(コスト・体積)がとてつもなく厳しくなるのは、素人目にも想像が付くだろう。
結果として、APS-CサイズのCCDに対応させるだけのレンズとなると、
ニコンDXニッコールやSMCペンタックスDAシリーズのように、
異常低分散ガラスを数枚使用した、大きめで高額なレンズになってしまうのである。
いや、それでも足りないか。
理想を言えば、オリンパスE-10のように2/3インチに対し62mmぐらいの口径が必要となる。
(注:E-10はレンズ交換式同様、間にミラーのある光学式一眼レフです。)
ついでに言うと、手持ち撮影できる筐体の機動性(600〜800グラム)と
CCDに見合うレンズとのバランスを考えた場合、A1やF828などの2/3インチCCDが
いかにしっくりくるものか、お分かり頂けるだろう。
ということで、デジタルもまた「画質はレンズで決まる」という真理に変わりは無い。
いやむしろ、アナログ以上にレンズに対する要求が厳しくなると言えよう。
これは、アナログ・レコードプレイヤーよりさらにピックアップレンズ精度の要求が厳しくなり、
超重量で強固なシャシーを必要とされたCDプレイヤーの時と、まったく同じと思って欲しい。
この原理原則を知らなかったか敢えて無視したか、二万円のズームをセットに付けてしまうメーカーがある。
オリンパスE-10が2/3インチに巨大なレンズを搭載した時と比べて、完全に逆の発想である。
もはやそういうメーカーのトップや営業側は、シェアを取ることのみに気を取られ、
エンドユーザーのことなんかこれっぽっちも考えちゃいないはずだ。
どこのメーカーも開発者は真面目で真剣だ。良い機械を追求しようというプライドとマイスター精神を持っている。
それをいきなり、営業側の都合で大きく捻じ曲げられてしまった場合、
彼らはどこまで本気になってカメラ作りに取りかかるだろうか。
期限以内に要求を満たす事で精一杯か、もしくは要求以上の性能を追求しようとは思わないはずだ。
営業側に優れたプランナーがいて、それで出来たデジカメがEOS-KissDやソニーUなどなら、
優れた技術者の「こういうデジカメがとにかく作りたいんだ。」という熱意衝動で作られたのが、
ミノルタA1(DiMAGE7)やX、オリンパスE-1、ニコンSQなどだと思う。
レンズ一体型ハイエンドデジカメの薦め
EVFはデジタル時代のためのファインダー
ミノルタのDiMAGE A1。
今デジカメを買うなら、これをまず候補に入れて欲しい。
9月8日A1発表日。煽り、貶しが日常茶飯事の2ちゃんねるデジカメ板において、
他社ファンを含めた全員が絶賛したのは掲示板での伝説となっている。
A1のレンズはDiMAGE7から持ち越した光学系をそのまま用いていて、
GTレンズと称している。これはミノルタαシリーズのGレンズに
匹敵する光学系という意味で使われている。
ミノルタ自身、このレンズの価値を過小評価している気がしてならない。
このレンズは本当に素晴らしい。異常低分散ガラスを二枚使用したり
調芯を4回も行うなど、とてつもないコストと技術を費やしている。
デジタルでも銀塩でも、画質を決めるもっとも大きな要素はレンズである。
特に、アナログ以上の精度を求められるデジタルにおいてはなおさら。
レコードより音が良いCDは、読み取り装置(プレイヤー)も高精度化を要求される。
これは、昔のアナログレコードからデジタルのCDに移行したときと同じである。
当時、もともと高音質のCDならアンプやスピーカーが貧弱でも良い音が聞ける
と言われていた。しかし、実際はCDの音質を引き出すために何十万、何百万円
というコストと、巨大な質量で物理的なジッターを抑える必要があったのだ。
それでいてなお、CDはアナログからノイズごと情報を削っているために
音がすっきりしているが貧弱だと言われてしまっているのだから、なんとも
皮肉な状況だ。
銀塩の映像素子がネガ・ポジフィルムなら、デジタルの映像素子がCCDなのは
常識であるが、レンズがCCDに対応しているしていないでクオリティに段違いの
差が出ることを知っている人は意外と少ない。ミノルタがαレンズという
優秀な資産がありながら、未だにデジタル一眼レフを出していない一番の理由は、
デジタルにどう対応させるかではないだろうか。
デジタルカメラの老舗オリンパスは、デジタル一眼に参入する際
OMマウントを捨て、デジタル対応を謳うフォーサーズシステムを新規で設定した。
今現在、どうしてもレンズ交換式に移行するならこれが本命だろう。
安価なKissD+セットレンズと比較してかなりの投資を必要とするが、
よーく考えて欲しい。仮にも14万円出して、ハイエンド…いや
中級コンパクトデジカメよりはっきり悪いレンズでいいのかと。
もともと4/3やAPS-Cサイズの映像素子に見合うだけのレンズやシステム
そのものが、それだけコスト・体積がかかるということなのだ。
逆に、最初から安心してレンズを揃えられるメリットを推したい。
高額なLレンズだと期待して買ったらどことなく甘い絵でがっくりしたり、
レンズメーカーのへんてこな物を何本も買ってなおかつ全滅というほうが、
金の無駄というもの。ズイコーデジタルやDXニッコールに匹敵するレンズは、
今のところキヤノン、シグマやタムロン等レンズメーカーにはただのひとつとして無い。
話が逸れてしまったのでA1に戻すが、今のところ(おそらく将来も)
レンズ交換式はレンズ一体型にはコストパフォーマンスでは決定的に劣ると
思って貰いたい。先ほど「どうしても」と念を押したのは、E-1相当の思想・
クオリティを安価、コンパクトサイズで実現するにはレンズ一体型でのみ
可能だからである。
レンズ一体型がなぜ良いか。それはフランジバックが理論上ゼロにできるという
ことである。レンズと映像素子の間にミラーが無いためだ。銀塩のTC-1やGR-1が
極限まで小さくできたのも、このフランジバックが無いためである。
しかしこの場合はレンズを通した映像ではなく、別個に設置された
レンジファインダーを通した映像で見ることとなる。(コンパクトデジカメに
LCDとは別に小窓があるでしょう、あれのこと。)
レンズを通した映像をファインダーで見るには、ミラーとペンタプリズムで
屈曲させるしか方法が無い。だから一眼レフはどんなに大きくて重くても、
ミラーやペンタプリズムの呪縛から逃れられなかった。
コンパクトさではライカに敵わないと悟り発達した、日本型一眼レフ
「どうせ小さくできないのだから、コンパクト化は完全にあきらめてしまおう。
その分バラエティさや多機能でプロカメラマンやハイアマチュアにアピールしよう。」
という目論見で発達したのが、ニコンF以来、連綿と続く日本一眼レフの歴史である。
ところがデジタルの場合、映像素子に当たっている像が直接見え、
その上いくら感光してもポジフィルムと違い真っ黒になってしまう事が無い。
そのためミラーやペンタプリズムを全部!省略できる。
これこそ、ニコンF以来の一眼レフの歴史を完全に一変する、デジタル最大のメリットなのだ。
ミノルタ DiMAGEA1
物事の道理や理屈をとことん追求すると、こういうデジカメになるという見本。
DiMAGE7〜7Hiの優れた資質を継承、ブラッシュアップし、
シューティング・ゲームのホーミングのように追尾する3D-AFや、
CCDシフト式手ぶれ補正アンチ・シェークという二大フィーチャーを追加。
F2.8〜3.5の明るい28〜200mmズームを内蔵しているので、大部分の
被写体をこのコンパクトな一台でカヴァーする。
アンチシェークは公称で約三段分の手ぶれを補正すると言われているが、実際は
それ以上の効果があると言う声が多い。また光学式では補正不可能なマクロにも有効。
メーカーでは通常の効果は得られにくいという事だが、これも現実にはかなり効く。
室内、夕方など、これまで三脚無しでは撮れなかった被写体を手持ちで
撮れるようになるので、元々コンパクトなボディを加味して、機動力はまさに次世代の領域に至る。
DiMAGE7を始めE-20やE5000、F707など数多くの名機に搭載され、傑作と言われた、
2/3インチ500万画素CCDを継承して搭載するが、
インターレースの約2倍の情報量を持つというプログレッシブスキャンCCDにすることで、
ディテールで定評のあるDiMAGE7をも超える画質を手に入れた。
3D AF、アンチシェイク、プログレッシブ・2/3型500万画素CCDなどなど……
これだけの目覚しい新機能を搭載しながら、実売価格はDiMAGE7Hiより安いというのも驚異的。
D7Hiの売りである(そしてハードコストに直結する)64MBバッファやシンクロターミナルも省略していない。
このデジカメで最もコストがかかっている「GTレンズ」を初代D7から継承しているので、
(実はアンチシェイクに適合させるために、少しマイナーチェンジしているが)量産効果が図れたものと思われる。
同価格帯まで値段を下げたキヤノンEOS-KissDとの比較も気になるところだが、
「ターゲットユーザーが違う」「レンズが違う」「画像エンジンの方向性が違う」
ということに注目すれば、おのずと結果は出るだろう。
KissDのターゲットユーザーはとことん素人まで。
A1のターゲットユーザーはハイアマチュア〜プロフェッショナルも含む。
またKissDは、外装やバッファメモ容量など10Dから省略した部分がかなり多く、
ボディ19→11.5万円というのはけして破格というわけではない。あくまで2万円の
セットレンズ込みで売るのでDiMAGEA1と同等価格に見えるという、子供騙しである。
もしKissDにEF28〜70mmF2.8L+EF70〜200mmF2.8Lの三セットを揃えるとしたら、
合計で50万円は覚悟しなくてはならない。しかも、A1には手ぶれ補正付きマクロレンズ
も内包している。
唯一KissDが勝っているのは映像素子の大きさであるが、
デジタルの場合、映像素子がある程度大きくなると、比例的な向上はしなくなってくる。
フォーサーズが4/3インチで統一したのもその理由で、面積比4倍の大きさを持つ
35mmサイズCCDのデジカメとほとんどクオリティ差が無い。
2/3インチCCDは数ある機種が採用しその全てが良作となった、コスト、サイズ的にバランスの取れた
優良なCCDなのである。そしてさらにプログレッシブスキャンにすることでより高解像な絵を手に入れ、
GTレンズとの相乗効果もあって、A1はプロシューマを含めてもトップレベルの画質を手に入れたのである。
オリンパス E-1
オリンパス・コダックが提唱した、4/3インチCCDを使用したフォーサーズ・システムの初号機。
気合は半端ではない。「オリンパスは気が狂った。」と言われるほど頑張っただけのことはある。
今、レンズ交換式で何を買えと言われると、これが大本命。
売りのダスト・リダクション・システムは、デジタル一眼の最大の欠点であるゴミ問題を解決した。
4/3インチというCCDの大きさは、既存の一眼レフと同等かそれ以下の大きさまで機種を
コンパクトにできる。こう聞くと、「35mmフィルムサイズのデジタル一眼レフが、現にあるじゃないか?」
とお思いだろう。しかし、35mmサイズのCCDに見合うだけの「デジタル専用」レンズを設計した場合、
それはとてつもなく巨大で超高コストの、バケモノレンズになるだろう。
デジタルの特性と、機動力・コストのバランスで考えた場合、CCDは(小さすぎるのもそれはそれで
良くないが)大きいほうが良いわけではないのだ。
デジタルに特化した、ズイコーデジタルのクオリティも良い。
標準ズームが安心して使えるというのは、作り手に良心があるかどうかの指標である。
「お金が無くて、どうしてもE-1が買えないよ!」という貴方は、E-10を買いましょう。
キヤノン EOS-KissD
EF-S二万円のレンズをセットに付けるというキヤノンの姿勢そのものが、このカメラの本質である。
「二万円の割には…。」とデジカメマガジンでは評価されたが、キヤノンの機関紙とまで
言われるデジカメマガジンですら口を濁すということは、つまり、相当に酷い事を覚悟しておけよ、という事である。
絵作りは、10DやD60よりDiGICらしいというか、完全に記憶色にシフトしている。
IXYやA70あたりのものとかなり同じで、いわゆる派手で見栄えのする絵作り。
ノイズリダクションが強烈にかかっているのもDiGICの特徴で、
その分細部情報までノイズと判断され、針葉樹や草むら、動物の体毛など
が突然滲んだように消え去ってしまう、いわゆる「針葉樹現象」が起きる。
せっかくの大きいサイズのCMOSに、こういったローエンド過ぎるのっぺりアニメ処理を
かけてしまうのは解せない。キヤノンの思想というより、よほど開発期間が極端に短く、
開発者に良いデジカメを作ろうというプライド、自己判断能力がまったく無い事を現している。
10Dが20万円に対しKissDが12万円。この価格差、実は妥当。
ペンタプリズム→ペンタミラー、マグネシウム外装→プラスチック外装。メモリは10Dの半分。
連写はたったの4コマでハングアップする。そしてKissD一番の欠点だが、
〇シングルAF(一度ピントが合ったらフォーカスロックし続ける)と、
〇スポット測光(画面中央の一部分のみ測光。ポートレートで使われる事が多い。)
が任意で選べない。全自動になってしまうのである。
いくらターゲットユーザーが初心者とは言え、これはあまりにも酷い。
急造品ゆえの、練りこみの甘さが感じられる。
一説によると、この価格設定はオリンパスE-1の発表時の価格を相当に意識したそうだ。
はたしてキヤノンの目論見どおり、フォーサーズを潰せるかどうか…。
(2003.11.20追加)
噂によるとこのデジカメ、派手な広告展開の割には売れていないらしい。
とにかくデジタル一眼が欲しいという人間だけが最初に飛びついたが、
前出した多くの未完成な部分、思ったほど大きく重い、EF-Sの出来の悪さといった
マイナス部分がすぐにネット上で露わになり、やはり安かろう悪かろうとのことで、
熱烈なキヤノンファンでも、今回はあえて「待ち」であるとの結論に至ったとのこと。
また他社のデジタル一眼の出来がすこぶる良いのもその理由。
オリンパスE-1のプロ仕様シャッターやダストリダクションシステム、
ペンタックス*istDの小型軽量ボディ、高品位ファインダーを確認するや、
「どうせ高い買い物するなら、後悔しないものを買うべきだ。」と、
そっちのほうを買う呼び水になってしまったのだ。
お店にとっては、より高いものを買って貰ったほうが儲けが大きいわけで、
キヤノン様々といったところだろう。
戦略価格や派手な広告展開が、他社の宣伝を肩代わりしてしまう。皮肉な事だ。
また、ミノルタA1のようなレンズ一体型の傑作が出たことで、レンズ交換式の
存在意義を疑問視する声も出てきた。
マクドナルドの半額バーガーみたいなものと思えば分かりやすいか?
いや、あれはせいぜい65円とか80円の買い物。失敗しても懐はなんら痛むことは無い。
しかし、あれを14万円(レンズを追加購入した場合、それ以上)でやるのは一つの冒険だ。
AE-1やEOSKissで勝負した昔のキヤノンなら、こういった馬脚は簡単には見せなかった。
勝負できるだけの技術があり、それをトップが見事にアシストしたからだ。
しかし今やキヤノンは重厚長大、または悪い意味でソニー化している。
「自由力」って何?訳わかんない。
ミノルタやオリンパスのような技術が売りのメーカーに技術差を付けられてしまっても、
尻尾を巻いて逃げ続けてばかりで、いつまで経ってもEOS5正当後継機が出ないのは、
すでに技術競争力が無くなっているからかもしれない。
ペンタックス *istD
ボディは良く出来ている。正直、E-1より良いと思う。
なんだかんだ言ってペンタックスは技術もあるし、良心的なメーカーの一つだと思う。
しかしシステム構築の面で、フォーサーズやニコン、キヤノンと比べるとちょっと不安がある。
年末に出るという、デジタル対応のDAレンズの実力がまず知りたい。最低でもDXニッコール
レベルまでは行かないと。
ペンタックスレンズは良くも悪くも優等生タイプで無個性。
なので個人的には好きでも嫌いでもないけど、報道・スポーツ主体=ひたすらシャープの
キヤノン・ニッコールよりは、確実に作品撮りに向いた設計になっていると思う。
645や67用のレンズも作っているんだから。
ボディはまず文句無しだから、
DAレンズラインナップをきちんと揃える、映像素子はAPS-Cサイズ一本で行くと
ニコン並にアナウンスしないと、将来的にこのシステムと心中できる覚悟がし辛い。
ミノルタ DiMAGEXt
カメラグランプリ・TIPA・EISAなど世界三大カメラ賞や、権威あるドイツのデザイン賞(しかも受賞はXt発売後。
息の長い商品である事が分かります。)を総ナメしたDiMAGEXの三代目。軽くて薄く起動が早い。
今では個々の要素で世界一ではなくなったものの、総合力ではこのデジカメが依然として一番使いやすい。
例えば液晶が真ん中にある点。デジカメもカメラも片手で持つのはご法度なわけだが、
どのデジカメもデザインやスペースの関係上それがやりにくいものが多い。
しかしXtは液晶が真ん中にあり、レンズは右端にあるので、普通に左手でつまめるのだ。
しっかり持つことで手ぶれを起こさせない配慮。こういったところにミノルタの良心と優れた設計思想が伺える。
画質は非常に良い。レンズはF2.8〜3.6と明るく、初代Xの時点で将来的な画素数UPに対応できる
オーバースペックな設計にしていたので、現在でもCCDにレンズが勝っている。
CxProcessはDiMAGE7譲りで、見た目に忠実な絵作りコンセプトをかなり踏襲している。
少なくともデジタル臭いということは、他のデジカメほどには感じない。
あえて欲を言うなら、絵作りをもっとミノルタCxProcessらしく自然色、忠実なものにしてほしい。
現状では、ニコンSQ(ファームアップ前)に画質で負けている。
三好和義カメラマンが、DiMAGEXiを指してこう言った。「このカメラはライカM3以来の傑作」だと。
自分もそう思う。ライカM3を神格化するわけではないけど、あのコンパクトさに追い付き追い越した
実用性の高いカメラを生み出した開発者は、日本の誇りだとすら思う。プロジェクトXで特集すべき。
ニコン SQ
このデジカメはノイズリダクションをあまりかけていなく、
それだけにディテールの書き出しや諧調は圧倒的。コンパクトデジカメ最強の画質。
ところが最近残念な事に、ファームアップでノイズリダクションを少し強めにかけてしまったそうです。
(これが三流マスコミの弊害である事は、言うまでもありません。)
手に入れるなら、絶対に前バージョンのものを購入しましょう。
キヤノン A60/A70/A80
北米市場向け。フランクなおとっつあん向けのデジカメ。イージー&チープ・シック。
大きくて重い(単三四本で駆動。店頭では電池が入っていない状態が多いので要確認。)
のも、ワゴン車で移動するのが当たり前の、そういったお国柄を反映したつくりのためです。
手の小さい日本人向けじゃないし、DiGICはテレビ馴れした人向けの画質。
このデジカメに性能を求めるのは、まったく意味の無いことです。
しかし日本での価格設定はやけに高い。
これってブランド料?キヤノンやソニーの価格設定には疑問を持ちます。
なお、グリップの形状は人間工学的に劣悪。デザイナーがキャドで急いで
製作したせいか、円柱状で指の形にまったくフィットしません。
ニコンE3100やカシオQV-4000あたりと比較すると、あまりの酷さに呆れます。
ペンタックス OPTHIOS/S4
カシオ EXLIMZ3/Z4
スライディング・レンズ・システムは技術としてはすごいが、実用としては普通。
どうせ買うなら極限までコンパクトなOPTHIOSにしましょう。
Z3の大型液晶は画素が粗く、所詮は店頭向けのアピール。
ミノルタ DiMAGEX20
コストのかかる屈曲光学系を二万円台で搭載させるため、
プリズムをミラーに換装したり、画素数を落とすなどいろいろ工夫している。
その割に上位機種とそれほど見劣りしない画質なのは偉い。ボケ味が良い。
「ミノルタは廉価モデルでも手抜きをしない。」というスタンスはデジカメでも健在。
単三二本で駆動するのも便利。
冬季限定スノーホワイトモデルが出たが、なかなかにお洒落。
オリンパス E-10/E-20
オリンパスE-1が欲しくて、その予算がどうしても無いというあなたにお勧め。
レンズは2/3インチCCDを引き出すために搭載されたもので、
E-1用ズイコーデジタルよりも優れている。(異常低分散ガラス使用)
一体型なので、ゴミ問題も当然ない。旧型のため価格もこなれている。
ただし巨大な体躯の割にズーム比は35〜140mmで、それ以上の望遠は出来ない。
本当の意味の一眼レフという形にこだわり、ミラー(プリズム)があるため。
光学式一眼レフに拘わったオリンパスだが、ミノルタDiAMGE7のコンパクトさ、
28〜200mmの前には機動力で大きな差を付けらてしまった。
現在でもA1やF828などEVF式一眼レフタイプのほうが数段使いやすいということになるだろう。
パナソニック LC-33/LC-43/LC-20
ライカレンズとは言ってるけど、もちろん非純正。あんまり
良いレンズという感じがしないけど、安く手に入るならお勧め。
画質はなぜかのっぺりしたISO50より、適度にノイズを残しているISO100のほうが良い。
なお、絵作りに関して言えばピュアカラーエンジンのLC-20が最も「ライカチック」ではある。
パナソニック FX-5
このクラスに光学式手ぶれ補正を入れたのはちょっと驚き。
三倍ズームコンパクトに対してはややアンバランスな気もしないでもないけど、
やる気は認める。コンシュマーではソニーを抜いた。
画質は、ソニーやキヤノンよりはだいぶマシな程度。
パナソニック FZ-10
FZ-1/FZ-2が1/3.2インチ200万画素で、FZ-10が1/2.5インチの400万画素にしたモデル。
つまり画素ピッチ的にはFZ-1のときより狭くなったわけで、CCDの能力的にはかなりきつきつ。
レンズも別に12倍にしなくても、10倍で良いと思うのだけれど。
7万円はちょっと高過ぎ?もう少し先にA1が見えてくる。
大きさ、価格、画素数を考えるに、バランス的にはFZ-1のほうが良いかも。
デジカメというより、ビデカメからの派生機種という気すらしてしまうんだけど、
松下はDスナップなど、そういうコンセプトでもそれなりに気合を入れて作る。
(ソニーは良くも悪くも片意地を張らない。)欲しい方はどうぞ。
ミノルタ Z-1
ソニー製300万画素CCD、10倍ズームレンズ、パッシブ式併用ジェットAF、ホットシュー装備、
サンヨー並の30フレームVGA動画、60フレームの滑らかな液晶。
これだけの内容で実売4万円台後半と非常に安い。このタイプが欲しい方にはお勧め。
特に売りのジェットAFはかなり好評。今までのデジカメではほとんど味わえなかったレベル
まで向上している。
デザインは近未来的でもあり、レトロチックなイメージでもある。
しかもそのデザインがちゃんと理に適っている点も見逃せない。
とにかく持ちやすいのだ。よーく見ると、レンズやグリップなどが
ディマージュA1とかなり近い配置になっている。道理で使いやすいはずだ。
それにしても、60フレームの液晶の滑らかさは筆舌に尽くしがたい。
バーチャファイター1が2になったぐらいの感覚。ヌルヌルとして酔ってしまいそう。
これは是非他のディマージュにも移植して欲しい。
オリンパス C-740UZ、C-750UZ
オリンパスのドル箱であったC-700UZの現行モデル。
レンズを一新し異常低分散ガラスを使用したので、前モデルC-730UZから画質は飛躍的に向上した。
リコー G3/G4WIDE
シャッター半押しのAF駆動は、普通より少し速い程度。
ということは、シャッター一気押しのときはほぼパンフォーカスで、
あとは被写界深度と強めのシャープネスで稼いでいるのでは。
そういうごまかしで売るデジカメに何の魅力があろうか。
28mmのG4WIDEは、がんばったとはいえGシリーズのコンセプトとは
あまりマッチしないと思う。RR1クラスに搭載するのなら納得行ったのに…。
そういうちぐはぐさが今のリコーデジカメに感じる。
リコーは元々、MF-1などくそ真面目なカメラを作る事で定評のあるメーカーなのに残念。
(2003.10.29追加)
…と思ったけど、他にあまりにもしょうもないデジカメが多いので、
相対的に見ると良いデジカメに昇格させちゃいます。
レンズや絵作りは硬いけど、昔のニッコールにコダックフィルムを使った味のような
気もしないでもない。渋みというか、コクがある。
田中長徳のデジカメの本を見たら、リコーとチョートク両方をかなり見直しました。
岩波文庫のよりも数倍上手かった。
28mmは、個人的にはあれば嬉しい程度。すでにDiMAGE7持ってるからかもしれないけど。
もし自分がこのシリーズを買うなら、中古で安くRR30にするか
G3のマグネシウム外装モデルにしますね。
プラスチックでつくる外装の金型に、そのままマグネシウムを流し込んだ、異色の製法。
IXY200/300のようなインゴットのごときごちごちした重さはなく、軽くて頑丈。
デザインは良くない。格好云々とというより、変にふくらみがあって握りにくいのだ。
なんでF300やRR30のように、普通にまっすぐにしないんだろうか。
キヤノンA70でも批判したが、デザインをした人はカメラを知らないんじゃないのか…?
と思ったら、建築家の人だった。往々にして、かっこいいデザインと使いやすいカタチは
相反する事が多い。ニコンF5とF4なんかそうだけど。
(2003.12.23追加)
もう一度読み直したのだが、なんでこれを画質が良いと思ってしまったのか不思議。
どう見てもこれは家庭用ビデカメそのもので、フィルム的じゃないだろー。
しかしそれも現代的な味の一つと思えなくもない。家庭用ビデカメの安っぽさを
わざと残し、リアリティさを出した映画もあるぐらいだ。なお、チョートクの腕は良い。
とにかく、リコーがこのデジカメ一本に絞る事で、何を訴えたいのかが見えてこない。
特に、パッシブAF本来の実力というものを、ミノルタZ1で見せ付けられた今、
「一気押しでなら0.14秒」とやらの、意味の無い数値スペックで素人を騙すような
やりかたは止めて欲しい。これさえなければ、リコーを応援したいのに。
キヤノン IXY400
論評に値しないデジカメ。
画質も1/1.8インチ400万クラスとしては最悪。のっぺりアニメ。
ノイズを消すという思想は個人的に好きではないが理解はできる。
しかしものには限度というものがあり、樹木や芝生、動物の体毛までも
ノイズと判断し、べったり塗りつぶしてしまうとなると…。
色も同じ。コクの無い派手な色は、まるで出荷時のままのテレビの色だ。
これをベタ褒めするマスコミ(デジカメマガジン、PC-USER、日経BP)は、
良心をカネで売り渡したと言っていい。
キヤノンデジカメはAFがどれも遅いが、これもご多分に漏れず非常に遅い。
デザインを一新。しかし同時にステンレスの厚みが
先代から大分薄くなり、一番の売りである擬似高級感すら放棄した。
それなのに実売が高いのは中田を使用した大量のCMのせい。
(中田やイチロークラスのスポーツ選手だと、一本に尽き推定1.2億円らしい。)
カメラより広告にカネを払うようなもの。
開発者全員よりも、中田個人のギャラのほうが高いのは納得行かない。
・過剰なノイズリダクションによる、のっぺりした平面的な絵。
・露出補正を、ファンクションキーから呼び出さないと使えない。
・スローシャッターは1/4秒までしかAEが使えない。
それ以上はまたしてもファンクションキーから呼び出す必要があり、
しかもAEが効かないため、夜景等は勘を頼りに撮影する事になる。
・色収差の多いレンズ。逆光も弱い。
キヤノン IXY30
IXY200a〜IXY320をマイナーチェンジして、SDに対応。わずかに薄くはなったが…。
他所がどこも三倍ズームなのに二倍ズーム。それで同じ値段で売る態度には呆れる。
最近IXYLの陰で薄汚く陳列されているのを見るに、もうこのデザインは古くなってしまったのか
とちょっと寂しくなった。
結局デザインだけのデジカメは何をどうやってもダメだ。P-1もF401もそうだった。
キヤノン IXY L
いくら薄いデジカメを作るのが苦手とはいえ、単焦点なのに沈胴式とはどういうつもりか。
キヤノンの技術力の無さ、ユーザーを舐めている姿勢、コンシュマーでの手抜きぶりを如実に現している。
これで39.800円?
最初IXYLがU20のパクリと書いたけど、訂正。ソニーのT-1に比べたらはるかにオリジナリティあるわ。
単にまるっきりダメなデジカメってだけで、パクリとはいえない。
ソニー サイバーショットT-1
ディマージュXのパクリ。屈曲光学系ならすでにサンヨーもあるが、あれは
スタイルが違うし、動画デジカメという別の売りがあった。
しかしソニーが、ここまでなにもかもそっくりミノルタの、露骨なパクリをやるとは。
コンセプトや設計、それにいたるまでの生産工程をさんざん苦労して
一から考えたミノルタに対して、あまりにも失礼だ。
ディマージュXユーザーとしては腹立たしいの一言。
ディマージュXのコンセプトは、並みの人間では思い浮かびすらしまい。
それをウォークマンで名を馳せたソニーがぱくってしまう。それだけミノルタ
のやったことが偉業ということでもあるが、現実には単なる真似だ。
スライド式のカバーは、このタイプには合わない。人間の指のタイムラグというものがある。
それと、その厚みが2.1mmとしっかりあるのに「最薄部」という言い方はごまかしだ。
最初IXYLがU20のパクリと書いたけど、訂正。これに比べたらはるかにオリジナリティあるわ。
ソニー サイバーショットU10/U20/U30
性能云々で語るほどのものは無い。もっとはっきり言うと画質は悪いが、
それを逆手に取るようなしたたかさを感じる。企画力は評価したい。
ソニー全般に言えることだが、価格設定は高い。もうちょっとがんばって単三駆動にすべき。
ソニー サイバーショットU60
片手撮りを推奨するようなデザイン。こんなデジカメは一台でも売れちゃいけない。
こういうデジカメを出すと、今後のソニーのイメージも悪くなる。
ソニー サイバーショットPシリーズ
まだあったの?という印象しかない。結局P-1以来のデザインだけのデジカメだった。
ソニー サイバーショットF77/U50
元祖スイバルデジカメの末裔と、Uシリーズにスイバルを加えてみました
というコンセプトのデジカメ。ソニーでなきゃとか、デザインでこれでなきゃ
という人以外は、ニコンSQや、京セラSL300Rのほうが良い。
フジ 全般
ハニカムCCDは完全な失敗作。初代のコンセプトもう雨散霧消。今あるのは
無理矢理な水増し画素数でボロボロの画質でしかない。
デザインを変えただけのマイナーチェンジが多く、技術者のやる気の無さではダントツ。
たぶんこのままではデジカメ業界から撤退するでしょう。
オリンパス 全般
コンシュマーではあまりぱっとしないのが正直なところ。せっかくE-1という傑作を出したのに、
その遺伝子が普及機にはまったく継承されていない。
それでも、画質はキヤノンやフジよりは数段「まとも」ではある。
オリンパス μデジタル
生活防水と、スタイリッシュなデザインと、金属ボディに、何の共通メリットがあるのだろうか。
ただし買って損というほど悪いデジカメではない。オリンパスは元々の技術はトップクラス。
京セラ SL300R
レンズは京セラはかなりいいのだけれど、(ソニーの名ばかりでレンズメーカー製のものとは
違い、こちらは現行ツァイスと同じ京セラオプテック製。)
画像エンジン「RTUNE」はDiGIC同様に時代遅れ。ノイズリダクションを強めにかけただけ。
フルメモリ連写は遊びとしては面白そうだけど、256MBのメモリをあっという間に消費する。
デザインがDiMAGEX、SQ、OPTIOSのパクリっぽく見えてしまうのが残念。
それでも良いデジカメの範疇に入るでしょう。
カシオ QV-R40
三万円台と良心的な実売価格、IXY400よりは断然こっちを薦める。
QV-R4はペンタックスレンズだったけど、R40はコニカレンズに変更。
ヘキサノンは個人的には硬過ぎると思うけど、解像感重視の方にお勧め。
カシオ EXILIMシリーズ
ディマージュXと同様、薄型コンパクトという流行を打ち立てた立役者的デジカメ。
S1〜S20まであるが、お勧めはプログレッシブ1/1.8インチ200万画素CCDのS2(M2)。
S3の大型液晶は粗くてかえって使いにくい。ど素人のおじいちゃん向けアピール。
AFやズームが無いのは分かってるとは思うが、そういったことは完全に割り切って
買うように。
なお、Z3という三倍ズーム機があるが、あれはペンタックスのOEMで、エクシリムとは
一切関係ない。
ミノルタ G400
コニカミノルタのコニカのほうの製品で、KD-410Zの後継機。
起動の速さは0.7秒で、DiMAGEXt以上。Z1と同様、パッシブAF搭載。
新生コニカミノルタは、どうやらAFに力を入れているようだ。
ただしCCDはXシリーズと同等の1/2.5インチ。
従ってKD-410Zの後継機というより、まったく新しいシリーズとして考えるべし。
KD-410Zや510ZがAFが弱かったらしいので、その点で不満に思っていた人は
G400にしましょう。リコーG4と比較するのも良いと思う。
ニコン E3100/E2100
持ちやすいのが売りだけど、それ以上の価値は無い。他社コンシュマーを意識したせいで、
画像エンジンがのっぺりしている。
キヤノンDiGICよりはマシとはいえ、同じニコンにSQがあるのだから、絶対にSQにすべき。
ニコン E4300/E885
いたって普通のデジカメなんだけど、真面目な作り。他と比較するとレンズコストが
かかっていて画質も良いし、使いやすいデジカメなのでお勧め。ミノルタF200のライバル。
収納時もレンズの出っ張りがあるため、コンパクトとしては若干携帯性で不利。
ミノルタ F300/F200/F100
ミノルタはコンシュマーを4機種に絞ることとなり、Fシリーズは残念ながらディスコンとなるようだ。
コンパクトとはいえGTレンズは伊達ではなく、小型400〜500万画素クラスでは最も画質が良い。
特にボケ味やディストーションの少なさ、逆光でのフレア・ゴーストの少なさはコンパクトデジカメ
はおろか、生半可なミドルレンジクラスをも超えるほど。
ただし、画質優先のためレンズ繰り出し量が多く(レンズが長く飛び出る)、起動はお世辞にも早いとはいえない。
この三機種でどれがお勧めかとなると、画質ではF300、コストパフォーマンスではF200となる。
あと、ズームレバーを単独に設置し、ミノルタデジカメの売りであるダイレクト露出補正が
できるようになったということで、F200のほうが操作性が大幅に向上している。
なお、よく来る質問として「DiMAGEXtとDiMAGEF200、どっちがいいの?」というものがあるが、
どっちか片方なら、Xtのほうを強くお勧めします。
F200が、サイバーショットやパワーショットなどタコデジカメと比較してお買い得なマシンなら、
Xtは既存の概念を覆すデジカメです。